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クリティカル・マス


概要

 クリティカル・マスとは、ある製品・サービスの普及において、臨界的な普及率に達しないと、その製品・サービスは普及しないという分岐的な普及率のことである。

 ロジャースによって提唱された概念とされるが、ロールフズはネットワーク外部性が存在すると、需要曲線が放物線形になり、均衡が複数存在することを示している。


クリティカル・マス

 普及率と購入による増加効用を考える。
 そして、普及率が高まるほど、購入者の増加効用が減少すると仮定すると、下図のような効用曲線を描くことができる。
 (例えば、普及率をn、増加効用を普及率の減少関数である1-nとすれば、購入によって得られる効用はn(1-n)となり、2字曲線となる)


クリティカル・マス

クリティカル・マス


 このとき、料金よりも効用曲線が上にあるような普及率では購入が行われるが、図にあるように、普及率が低い場合と高い場合には購入が行われないことが分かる。

 普及率が低いときには、購入することによる増加効用が大きいが、普及率が低くて購入するインセンティブがなく、逆に普及率が高いときには、購入することによる増加効用は低くなってしまい、購入が行われない。

 特に、普及率が低い場合には、その製品・サービスの普及は進まなくなるので、クリティカル・マスを超えるような何らかの対策が必要となる。


参考

柳川隆・川濵昇編『競争の戦略と政策 (有斐閣ブックス)










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